本日はKATOの旧製品品番3003のEF57を紹介しよう。
旧製品ながら現在の目で見ても驚異的な走行安定性を誇り、それゆえ自分のお気に入りの一台であるEF57である。
記事の情報は2020年6月6日の情報です。
KATO EF57 旧製品 写真
KATO EF57 正面
KATO EF57 側面
パンタグラフが飛び出しているのがEF57の特徴です。東海道線静岡付近の線路をオーバークロスする道路橋に低いものがあり、最低架線高さを保つため、施設側を改修するのは難しかったことから、EF57の車体側で直すことになり、現在の飛び出したパンタグラフになったそうです。(4)パンタグラフの間隔が広いと、架線の押し上げ量が小さくなるので合理的と言えます。
KATO EF57 正面 デッキが傾いているように見えますが、こういうものです。
KATO EF57 側面
KATO EF57 旧製品だけどおすすめできる
この記事で紹介しているのはKATOEF57の旧製品(品番3003)である。(品番303の方ではない。品番303は持っていないので良いかどうかは分からない)
2012年にEF57自体リニューアルされていてそのリニューアル品が出ている中、敢えて旧製品のEF57の紹介記事を書くのは
旧製品のEF57がオススメできる
からである。この記事では旧製品のEF57の良さを少しでも伝えられればと思う。
旧製品のKATO EF57 集電が抜群に良い
まずKATOEF57旧製品の特徴なのだが、本体の重量が
125g
と重いことだ。手に取ってもずしりと重さを感じるほど。
Nゲージでは重いほうが、集電面や牽引面で有利であるのだが、新しくなったEF57は蒸気神サイトによると75g(1)とのことであり1.6~1.7倍程重い計算になる。また集電軸は外から見た限り、5軸であり、電車の1.7倍強い計算になる。
また、自分のEF57はNゲージに触れていない間もあり、
10年間全く動かしていなかった
のだが、10年振りに運転した際でも、
10年間動いていなかったことを全く意に介さず
ずんずんスローを効かせながら進み、驚いた経験がある。
また線路が汚れていて、2軸集電のキユニ01や、TOMIXの旧製品のDE10などが止まったり動いたりを繰り返している時でも
旧製品のEF57は何事もなかったように
ずんずん進むのである。やはり
Nゲージは走ってナンボ
なので、この旧製品のEF57は自分のお気に入りの一台な理由なのである。
旧製品のKATO EF57 スローが効く
Nゲージのスローが効く、効かないはパワーパックとの相性もあり、使っている環境に左右される部分もあるのだが、
当方のパワーパックはTOMIXのN-500という20年位前の製品で、現在のN-600の2世代前のパワーパックをいまだに使っている。
このN-500というパワーパック、ぶっちゃけた話あまりスローが効かないのではないかと勝手に思っているのだが、
この所有しているEF57はこのN-500のパワーパックでも
スローが効く。それもむちゃむちゃ効く
のである。Nゲージでもラビットスタートは興醒めするものなのだが、このEF57はスローが効きくのである。
ちなみにだがこの旧製品3003のEF57は
フライホイールが付いていない
んですよ。それでいてこのスローの効き具合と、集電安定性を実現しているあたり
KATOってすごい
って本当に思うのである。
旧製品 KATO EF57 ディティール面は?
旧製品のKATO EF57の上からみた写真である。写真では避雷器が別部品になっておりアクセントとなっている。
ディティール面では新製品は屋根が黒色になっていたり、細かい印刷がされていたりとあるのだが、
ぶっちゃけた話、旧製品も悪くない
というのが私なりの見方。
ただし、縮尺は1/150より少し大きいのでそこを気にされる人はいるかもしれない。
まぁ走らせてみればあまり気にならない
ものではある。
EF57 が似合う編成を少々
ここではEF57が牽引してきた編成を三つほど。旧製品・新製品問わず、KATOのEF57は電気暖房が搭載された東北線時代のものであるのだが、Nゲージおおらかに楽しむとして、東海道線時代のものも挙げてみました。
東海道線時代 つばめ
EF57といえばやはり東海道線時代のつばめが挙げられます。戦後EF58が登場していましたが、蒸気暖房を搭載していない、信頼性に欠ける等の理由で、戦後間もない間はEF57が牽引していました。編成表は
EF57+スハニ35+スハ44+スハ44+スハ44+スロ53+スロ53+マシ35+スロ53+スロ53+スロ53+マイテ39(or マイテ49 or マイテ58)
スロ53はスロ60やスロ54で代用しても良いと思いますので、KATOの市販のつばめセットがそのまま使えると思います。(間違ってたらゴメンナサイ)
東北線時代 急行八甲田
EF57といえばこちらの急行八甲田が有名ですよね。編成表は(2)
EF57+オユ10+ワサフ8514+スハフ42+スロ62+スハ43+スハ43+スハ43+ナハ11+ナハ11+スハ43+スハフ42+スハネ16+スハフ42
牽引機はEF58でもOKです。
東北線時代 急行津軽
もう一つEF57が似合う列車といえば、東北線時代の急行津軽です。編成表は(3)
EF57+マニ37+マニ36+スロフ62+オロネ10+スハネ16+スハネ16+オハ46+オハ47+オハ46+オハ46+オハフ33
牽引機はEF58と共通運用です。黒磯以北はED71orED75、板谷峠越えはEF71orED78。山形ー青森はDD51です。
おわりに
新製品が出ている中、敢えてこの3003のEF57を買う人は少ないかもしれないが
集電・スローが効き、ディティール面でも悪くない
というこのEF57旧製品。わりとオススメな一台であります。
参照
(1)http://www5a.biglobe.ne.jp/~toyoyasu/ef57.htm
(2)http://www.katomodels.com/product/n/43kei_hakkouda
(3)http://www.katomodels.com/product/n/10kei_tugaru
(4)鉄道ファン1971-7 P13
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