リアフォグランプとは何か。
「濃霧などの気象条件により視界が制限される場合において、後方からの被視認性を向上させる目的で設置される赤色の灯火をリアフォグランプ(後部霧灯)と呼ぶ」
Wikipediaより
見出し画像Own work
–私がまだ子供だったとき、親父が高速で(当時はアウディに乗っていた)霧がかかっていたときに、リアフォグランプを点灯していたのを思い出す。
その時は
いつもと違ったインジケータランプが点灯
していて、珍しかったのをよく覚えている。
まぁ要は
雪・霧・豪雨
の時に自車の存在を周りにアピールするために点灯するのがリアフォグランプである。
Wikipediaによると、ヨーロッパ車は1975年よりリアフォグランプの装着が義務付けられたそうで、
リアフォグランプの英語版Wikipediaによると、国によって異なるものの、多くの場合
- リアフォグランプの明るさは150-300カンデラ(アメリカの停止灯の明るさを超えない範囲)
- リアフォグランプは一つないし二つの設置が可能(日本と一緒)
- リアフォグランプが二つの場合は左右対称に付けること
- ストップランプとの区別のため、リアフォグランプは10㎝以上離すこと
等の決まりがある。ヨーロッパのリアフォグランプの基準でユニークなのは
-
リアフォグランプが一つの場合は運転席側に付けること
これは後部霧灯の照射範囲を最大に生かすためである。
日本は中央に設置可としているが、確かにドライバー側に設置した方が照射距離の点でも有利であり、再考が必要かもしれない。
リアフォグランプ必要?不要?
「リアフォグランプなんて使ったことない」
まぁこういう意見もあるだろう。
都会の平野部で霧や雪が降らない所に住んでいたら、こんな装備一体何に使うのだろうという人もいるはず。
しかしそんなあなたにリアフォグランプの有用性を伝える貴重な動画がある。それが以下の動画だ。
1分20秒から見てほしい。
動画を見ると皆さん呆気にとられただろう。これが
リアフォグランプの正しい使い方
であり、リアフォグランプが必要とされている理由である。
こちらの動画もリアフォグの重要性が分かる動画である。
リアフォグランプが欲しい
都会育ちの雪遊び好き
こう書くと雪国育ちの人には「雪なんて邪魔者以外のなにものでもないよ」
なんて言われてしまいそうだが、
雪を見ると興奮してしまう性質である。
ということで、要は「スノーアタック」等と称して、下手の横好きがスノードライブを楽しんでいるマニアなのだが、
リアフォグランプ
が欲しいのひとことである。
地吹雪でホワイトアウトしているときに
煌々とリアフォグランプを点灯している車のかっこよさ
は半場ない。
なのだが愛車のスバルインプレッサには、
リアフォグの設定が無い!
海外使用やXV・WRXには設定があるのだけれど・・・マニュアルと一緒に復活させて頂けないですかね、スバルさん?!
リアフォグランプ 欲しいと思ったときは?
20歳で免許を取って、先ほど述べたように
スノーアタック
等と称して、いろんなところに出かけてきたが、
リアフォグランプが欲しいと思ったときは、
三国峠の峠越えで15m前のパジェロが見えなくなったとき
福島県の会津でスキー場の帰りに前のカローラが見えなくなったとき
の二回かな?
台風の時の高速でもあってもいいと思ったこともあります。
だいたい3年に1回くらいの計算になるでしょうか。
豪雨とリアフォグの有効性
JAFユーザーテストで
豪雨の中でのリアフォグランプの有効性
について検証動画があった。
ユーザーテストの結果は以下の通りである。
表1 JAFユーザーテスト豪雨の中でのリアフォグランプの有効性
停止距離m | |||
昼間 | 夜間+ロービーム | 夜間+ハイビーム | |
無灯火 | 39.2 | 24.1 | 32.1 |
テールランプ | 60 | 53.9 | 58.5 |
リアフォグランプ | 63.9 | 58.1 | 63.3 |
ブレーキランプ | 70.9 | 70 | 70.2 |
テールランプだけの場合と比べると、リアフォグランプを付けるとおよそ
昼間で6.5%
夜間で7.8~8.2%
視認距離が改善していることがわかる。
明るさのわりに改善率があまり大したことなかったという気もしないでもないが、リアフォグランプ付けるとわずかに視認距離が改善するのは事実である。
とリアフォグランプにつ注目するのも本稿の趣旨であるが、
豪雨時はテールランプを点ける
ことの重要性を語っているデータでもある。
無灯火のテールランプ点灯時の視認距離を比較すると
昼間で53.1%
夜間で124~82.2%
視認距離が改善しているのがわかる。
豪雨の時にヘッドライトを点灯しろという経験則は当たっていますね。
リアフォグランプ 正しく付けよう
よく動画でみるが、
晴天時にリアフォグランプ
を付けるのは、周りに迷惑なので、やめるべきである。
といいつつも、リアフォグランプはブレーキランプと同じ明るさであることが多く、ブレーキランプは眩しくないのにリアフォグランプのみ眩しいというのも妙な話だと思うこともあるのだが、いずれにせよルールはルールである。
リアフォグランプは
霧・雪・雨
等の視界が悪い時に点灯するものだということを頭に念じておこう。
リアフォグランプない場合は?
リアフォグランプがついていない車もある。
そのような車でホワイトアウトしたり、濃霧といった気象条件に当たってしまった場合、
ハザードを点灯させる
という裏技もある。経験上、このような悪視界条件ではハザードのみ見えるといった状況もあり、有効性はあると考えられる。
しかし、
ハザードは停止しているときに付けるもの、勘違いされて追突の原因にもなるのでハザードは付けるな
という意見もあり、どちらが正しいかは議論が待たれる。
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